マイケルジャクソン死の2日前|熱狂リハと空白48時間の全真相

マイケルジャクソン死の2日前|熱狂リハと空白48時間の全真相に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

マイケル・ジャクソンが亡くなる直前、ロンドンで開催予定だった復活ツアー「ディス・イズ・イット ロンドン公演」(全50公演)の開幕を翌月に控え、現場は異様な緊張感に包まれていました。公判記録や制作陣の手記によると、死の数日前である6月19日や20日頃のマイケルは、体が激しく震え、独り言をつぶやくなど、自力で食事を摂ることすら困難なほど精神的・肉体的に衰弱していたと記録されています。

ツアー演出を手掛けたケニー・オルテガ監督は、衰弱しきったマイケルの姿を見て激しい危機感を抱き、興行主であるAEG Liveの首脳陣に対し「マイケルには精神科医の治療と休養が必要だ」と悲痛な電子メールを送っていました。誰もが公演の中止や延期を覚悟したほどです。

ところが、死の2日前にあたる2009年6月23日の夜、ロサンゼルスのステイプルズ・センターに現れたマイケルは別人のように復調していました。後に世界中で大ヒットを記録する映画『マイケルジャクソン THIS IS IT リハーサル映像』の中核をなす「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」や「スムーズ・クリミナル」の鬼気迫るリハーサルシーンの多くは、まさにこの死の2日前に撮影されたものです。

ステージ上で完璧なスピンを決め、バックダンサーたちに的確な指示を出すマイケルの姿に、スタッフ一同は「奇跡が起きた」「やはり彼は本物のプロフェッショナルだ」と喝采を送りました。しかし、この信じがたいエネルギーの爆発こそが、極限まで張り詰めた精神の最後の発火であり、取り返しのつかない破滅への序曲だったのです。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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