目の渇きは難病の前兆?シェーグレン症候群セルフチェックと初期症状

目の渇きは難病の前兆?シェーグレン症候群セルフチェックと初期症状についての最新情報をお届けします。

なぜシェーグレン症候群では、これほどまでに執拗な乾燥が生じるのでしょうか。その根底にあるのは、体内の防衛部隊であるはずのリンパ球(T細胞・B細胞)が何らかの狂いを生じ、自分自身の組織を異物と誤認して攻撃してしまう自己免疫疾患原因のメカニズムです。

本来であれば潤いを分泌し続ける涙腺や唾液腺などの「外分泌腺」にリンパ球が大量に浸潤し、慢性的な炎症を引き起こして腺組織を破壊します。遺伝的な素因に加えて、ウイルス感染、女性ホルモンの劇的な変動、精神的・肉体的ストレスといった環境因子が重なり合って発症の引き金を引くと考えられていますが、根本的な原因の完全解明には至っていません。

そして最も警戒すべきは、「たかが目と口の渇き」と放置することの危険性です。本疾患は大きく2つに分類されます。外分泌腺の障害のみにとどまる「原発性シェーグレン症候群」と、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症といった他の膠原病を合併する「二次性シェーグレン症候群」です。

原発性であっても、病状が進行すると炎症は腺組織の枠を飛び越え、全身の臓器へと波及(腺外症状)します。具体的には、肺の組織が線維化して咳や息切れを引き起こす間質性肺炎、腎臓の尿細管が冒される間質性腎炎、神経障害、さらには血液のがんである悪性リンパ腫の発生リスクが健康な人と比べて有意に高まることが臨床統計で実証されています。局所の乾燥は、身体の深部でくすぶる慢性炎症が水面上に現れた「氷山の一角」に過ぎないのです。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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