非常口マーク「緑と白」の違いとは?日本生まれのピクトグラム秘話
非常口マーク「緑と白」の違いとは?日本生まれのピクトグラム秘話について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をお届けします。
かつて日本の避難標識は「非常口」という漢字の文字だけで書出されていた。しかし、1970年代に相次いだ千日デパート火災や大洋デパート火災などの大惨事において、激しい煙の中で文字を読むことがいかに困難かが浮き彫りとなった。文字が読めない外国人やパニック状態の犠牲者が相次いだ教訓から、視覚的・直感的に伝わるシンボルマークの開発が急務となったのだ。
1979年、総務省消防庁が主導して公募展が実施された。全国から集まった3,000点を超える応募作の中から選ばれた基本デザインは、一目で「逃げる」という行動を想起させる人物のシルエットだった。文字から直感的なグラフィックへの転換は、日本の防災史における大きな転換点となった。