庭木を枯らす危険な新芽「ひこばえ」とは?原因と剪定法を徹底解説

庭木を枯らす危険な新芽「ひこばえ」とは?原因と剪定法を徹底解説について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

「ひこばえが生えてくるのは木が元気な証拠だ」という認識は、園芸における最も危険な誤解の一つです。実際にはその正反対であり、樹木が生命の危機に瀕した際に放つ「切実なSOSサイン」であるケースが大半を占めます。主な発生原因には以下の3点が挙げられます。

第一に、地上部が受けた深刻なダメージに対する代償作用です。例えば、枝を一度に強く切り詰める強剪定を行ったり、台風で太い主枝が折れたり、毛虫などの食害で大量の葉を失ったりした場合、樹木は光合成を行う能力を急激に喪失します。光合成ができなければ根に蓄えられたデンプンなどの養分が枯渇するため、木は生き残りをかけて「最短距離で光合成を行うための葉」を展開しようと、地際の芽を一斉に萌芽させます。

第二に、地下部の根詰まりや根腐れ、土壌の踏み固めによる呼吸不全です。根系がダメージを受けて幹の上部まで水分やミネラルを吸い上げられなくなると、上層の枝が徐々に衰弱します。その結果、吸水経路の短い株元付近に水分とエネルギーが滞留し、ひこばえの異常発生を促してしまいます。

第三に、果樹や庭木に広く用いられる「接ぎ木苗」における台木の暴走です。台木と穂木の親和性が崩れたり、主木の勢いが衰えたりした隙を突いて、生命力の強い台木側の芽が息を吹き返してしまう現象です。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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