卵を産む哺乳類の謎に迫る!カモノハシとハリモグラの進化と生態
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現在地球上に生存している卵を産む哺乳類(単孔類)は、カモノハシ科の1種とハリモグラ科の4種を合わせたわずか全5種類しか存在しません。その全種がオセアニア地域の固有種です。
単孔類という名称は、排泄腔と生殖孔が分かれておらず、鳥類や爬虫類と同じように1つの穴(総排出腔)しか持たない構造に由来しています。
種類名主な生息地と環境生態・身体的特徴保全状況(IUCN等)カモノハシ
(Ornithorhynchus anatinus)オーストラリア東部、タスマニア州の淡水河川・湖沼クチバシに電気受容器を持つ半水生動物。オスの後肢に毒の蹴爪が存在する。準絶滅危惧(NT)
干ばつや都市開発による生息地分断が懸念ハリモグラ(ショートビーク)
(Tachyglossus aculeatus)オーストラリア全土、ニューギニア島南部(森林〜乾燥地帯)全身にトゲを持つ。長い舌でアリやシロアリを捕食。環境適応力が極めて高い。低懸念(LC)
広範囲に安定して分布ミナナローハリモグラ(ニシアロー)
(Zaglossus bruijnii)ニューギニア島西部(インドネシア・パプア州の山岳熱帯雨林)体重5〜16kgと大型。下方へ曲がった長いくちばしでミミズを主食とする。絶滅寸前(CR)
森林伐採と乱獲により個体数が激減ヒガシアローハリモグラ
(Zaglossus bartoni)パプアニューギニア中央高地(標高2,000〜3,000m付近)長いくちばしと発達した前肢の爪で土を掘り起こして捕食活動を行う。絶滅危惧(VU)
生息地の森林減少が進行中アテンボローアローハリモグラ
(Zaglossus attenboroughi)インドネシア・パプア州サイクロップス山脈の孤立峰アローハリモグラ類の中で最も小型。数十年にわたり目撃が途絶えていた幻の種。絶滅寸前(CR)
2023年末に約60年ぶりに生体が再確認
特にアローハリモグラ属の3種は、生息環境の破壊や食用を目的とした狩猟により絶滅の危機に瀕しています。サイクロップス山脈で実施された国際共同調査チームのトレイルカメラによって再発見された事例は、生物多様性保全における世界的なニュースとなりました。