なぜキッチン付きホテルで後悔?女子会・自炊の「落とし穴」を徹底解説

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「キッチンがあるから何でも作れる」と過信してチェックインし、現場で頭を抱える旅行者が後を絶ちません。最も頻発しているトラブルが、調味料に関する認識のギャップです。

ネット上の掲示板やSNSでは「塩やコショウ、サラダ油くらいは常備されているだろう」という書き込みが散見されます。しかし、現実はまったく異なります。国内主要チェーンのオペレーション統括担当者は、取材に対して次のように舞台裏を明かしました。

「お客様から『なぜ油や塩すら置いていないのか』とご意見をいただくことがあります。しかし、開封済み食品の品質劣化や、以前の宿泊者が混入させた異物リスク、重篤な食物アレルギー事故の発生を防ぐため、調味料の客室常備は原則禁止としています。保健所からの衛生指導方針にも沿った運用であり、例外はほとんどありません」

つまり、調味料持ち込みルールを事前に確認せず手ぶらで向かうと、食材を買っても炒めることすらできない事態に陥ります。近年はフロントで小分けのオリーブオイルや塩・コショウを販売する施設も登場していますが、割高な設定が多いため、必要な分だけ自宅から小分け容器で持参するのが鉄則です。

さらに、客室の調理器具備品一覧にも大きな罠が潜んでいます。一般的な施設で標準装備されているのは以下のラインナップです。

  • 片手鍋(16cm〜18cm)およびフライパン(20cm〜24cm)各1個
  • 包丁(三徳包丁1本)および小型まな板
  • 食器類(平皿、深皿、マグカップ、グラス、箸、フォーク、スプーン)定員分
  • キッチンバサミ、おたま、フライ返し、食器用洗剤、スポンジ

一見十分に見えますが、ざるやボウル、ピーラー、ラップ、アルミホイルが完備されているホテルは全体の30%未満にすぎません。パスタを茹でても湯切りができない、サラダの水気が切れない、残った料理を冷蔵庫に保存するためのラップがないといった事態が現場で多発しています。手の込んだ料理を作ろうとするほど、道具の不足がストレスに直結します。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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