納豆で吐き気がする原因とは?遅発性アレルギーと中毒の危険サイン
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納豆による遅発性アレルギーのメカニズムを語る上で欠かせないのが、納豆のネバネバ成分の主役である「ポリガンマグルタミン酸(PGA)」という高分子物質の存在です。
横浜市立大学皮膚科などの研究グループが発表した医学的知見によると、この特異なアレルギーを発症する患者の多くに、サーフィン、スキューバダイビング、海水浴といったマリンスポーツ歴が確認されています。これが医療現場で「サーファー納豆アレルギー」と呼ばれる理由です。
海中に生息するクラゲの触手にある刺胞には、毒素とともにこのポリガンマグルタミン酸が含まれています。マリンスポーツ中にクラゲに刺されることで皮膚のバリア機能が破られ、身体の免疫システムがPGAを「危険な異物」として記憶(経皮感作)してしまいます。その結果、経皮感作が成立した状態で納豆を食べると、腸管からPGAが吸収されたタイミングで激しいアレルギー反応が引き起こされるのです。
通常の食物アレルゲンは低分子であり胃や十二指腸で速やかに吸収されますが、高分子構造を持つPGAは消化吸収に長時間を要します。そのため、摂取してから血中濃度が上昇するまでに食後数時間後の吐き気や全身症状が現れるまで5〜14時間ものタイムラグが生じるという特異な現象が発生します。