内定承諾後の辞退は違法?損害賠償の真実と角を立てない連絡手順

内定承諾後の辞退は違法?損害賠償の真実と角を立てない連絡手順とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。

どれほど丁重に連絡を入れても、採用担当者が感情的になって激怒したり、会社への来社を執拗に要求されたりするトラブルはゼロではありません。実際の現場で起こりうるシチュエーション別の対処法を解説します。

電話口で怒られた・怒鳴られた時の対処法

内定承諾後の辞退で怒られた時の対処法の原則は、「反論せず、謝罪を述べた上で、結論を変えない」ことです。

「承諾書を出したのに無責任だ」「損害賠償を請求するぞ」「大学の就職課にクレームを入れてやる」といった威圧的な発言(いわゆるオワハラ・辞退ハラスメント)を受けた場合でも、絶対に言い返してはなりません。「おっしゃる通りでございます。多大なるご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。しかしながら、辞退の決意は変わりません」と低姿勢を崩さず、機械的に謝罪と結論を繰り返します。脅迫的な言動があった場合は、後日の自衛のために通話録音を残しておくと安心です。

「会社に来て直接説明しろ」と呼び出された時の断り方

内定承諾後辞退で呼び出しを受けた場合の断り方としては、来社を丁重にお断りするのがベストプラクティスです。

法的に求職者が辞退のために企業へ出向く義務は一切ありません。現場へ出向いてしまうと、個室で複数人の役員や人事に囲まれ、数時間に及ぶ軟禁状態での説得や罵倒、その場で新たな誓約書へのサインを強要されるなどの二次被害に巻き込まれるリスクが極めて高くなります。

来社を求められた場合は、「直接お詫び申し上げたい気持ちは山々でございますが、すでに入社先を決定しており、意思が覆ることはございません。ご足労をおかけするのも大変心苦しいため、大変恐縮ながら訪問は控えさせていただきます」と毅然と辞退してください。

理由の伝え方と「親の反対」を使う場合の注意点

内定承諾後辞退の理由の伝え方は、基本的に「一身上の都合」「自身の適性を熟考した結果、他社とのご縁を優先するため」という抽象的な表現で十分です。具体的な社名を明かす必要は一切ありません。

なお、角を立てない口実として親の反対を理由に内定承諾後辞退を伝えるケースが散見されます。「家庭の事情で実家に戻らざるを得なくなった」「親から事業内容や勤務形態について強い反対を受け、説得できなかった」という理由は、企業側が引き止めにくい一定の有効性を持ちます。しかし、企業によっては「ご両親に直接説明したいので連絡先を教えてほしい」と追及してくる場合があるため、使う場合は「両親とも何度も話し合いましたが、私自身の力不足で納得を得られず、最終的に私自身が決断いたしました」と、責任の所在を自身に引き戻して答える準備が必要です。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest