横持ちとは?現場を圧迫するコストの元凶と2026年最新の削減策
横持ちとは?現場を圧迫するコストの元凶と2026年最新の削減策の背景について、最新情報を詳しくお届けします。
物流や建設業界において、業務の効率を著しく低下させる要因として警戒されているのが「横持ち(よこもち)」と呼ばれる作業である。これは、貨物や建築資材を本来の目的地へ直接届けられず、敷地内の仮置き場や別棟の倉庫、近隣の待機スペースなどへ一次的に別の手段で水平移動させる二度手間を指す。荷物を動かしているにもかかわらず、顧客や現場にとっては「届くべき場所にまだ届いていない」状態が続くため、1円の付加価値も生まない典型的なロスコストとみなされている。
この作業を正しく把握するうえで不可欠なのが、横持ちと縦持ちの違いを明確に区別することだ。縦持ちとは、高層ビルやマンションの建設現場、複数階にわたる大型物流センターにおいて、エレベーターやクレーン、フォークリフトを用いて資材を上下階へ垂直に揚重・運搬する工程をいう。縦持ちは構造上どうしても避けられない必然の作業であることが多い一方、横持ちは「事前の段取り不足」や「用地・スペースの物理的限界」によって生じる回避可能な余剰作業であることが多い点に本質的な差異がある。
さらに輸送全体の視点から見ると、幹線輸送との関係においても横持ちの存在は深刻な影を落とす。幹線輸送が都市間や主要ハブ拠点間を大型トラックで大量・高速に結ぶ「大動脈」であるのに対し、横持ちはその前後に発生する毛細血管の詰まりに等しい。幹線輸送をどれほど定時運行させても、拠点到着後に別の保管場所へ移設する横持ちや、道幅が狭い現場の手前で荷物を積み替える建築現場の小運搬が挟まることで、リードタイムは大幅に狂い、全体のサプライチェーンに遅延が波及する。