訪問着とは何か?付け下げとの違いからマナーまでプロが徹底解説
訪問着とは何か?付け下げとの違いからマナーまでプロが徹底解説について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。
着物選びで最も混同されやすいのが「訪問着」と「付け下げ(つけさげ)」の境界線です。どちらも準礼装〜略礼装として着用されますが、製作技法、柄の広がり、そして格式に明確な違いがあります。
付け下げは、戦時中の「ぜいたく禁止令(贅沢品禁止)」の時代に、華美な訪問着の代用として誕生しました。仮絵羽を作らず、反物の状態のまま柄が上を向くように配置して染めるため、縫い目をまたぐ絵柄の連続性が控えめになっています。
また、紋の有無と格の関係も重要です。訪問着に「一つ紋(背中中央に家紋を入れる)」をあしらうと格が上がり、格式高い披露宴や準公式行事にもふさわしい準礼装となります。一方、現代では柔軟な着回しを重視し、あえて「無紋(紋なし)」で仕立てるケースが約8割を占めています。