有為転変とは?激動の時代を軽やかに生き抜く仏教哲学と処世術

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言葉の核心にある「有為(うい)」とは、古代インドのサンスクリット語「サムスクリタ(saṃskṛta)」の漢訳だ。因縁、すなわち無数の原因と条件が複雑に絡み合って生じた現象や存在そのものを意味する。対義語は、因縁に左右されない絶対不変の境地「無為(むい)」。つまり、私たちが五感で知覚できる現実世界のすべては「有為」の枠組みから逃れられない。

日本における仏教哲学の巨星・空海もまた、密教の深遠な教理のなかで現象界の流転を鋭く見つめていた。あらゆるものは固有の固定的な実体を持たず、相互の関わり合いのなかで刻一刻と表情を変える。空海が説いた曼荼羅の世界観が示すように、万物が網の目のようにつながり合っているからこそ、一つの変化が全体へと波及し、留まることのない転変が生じるのだ。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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