爪のでこぼこは病気のサイン?縦線・横線の原因と改善策を徹底解説
爪のでこぼこは病気のサイン?縦線・横線の原因と改善策を徹底解説について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
爪は皮膚の角層が特殊に変化したもので、主成分は硬いタンパク質であるケラチンだ。根元にある「爪母(そうぼ)」と呼ばれる工場部分で日々新しい細胞が作られ、1日に約0.1ミリ(1ヶ月で約3ミリ)のスピードで先端に向かって押し出される。したがって、爪の表面に現れている異変は、爪母で細胞が分裂・形成された時点での体内環境を正確に記録したタイムラインにほかならない。
凹凸の形状によって、爪母にどのようなトラブルが起きていたのかを明確に特定できる。
① 爪の縦線(爪甲縦条:そうこうじゅうじょう)
爪の根元から先端に向かって走る無数の細い筋は、皮膚でいう「シワ」に相当する。加齢に伴い爪母の細胞分裂能力が低下し、水分保持量が減少することで発生する。20代後半から徐々に現れ始め、50代以降では大半の人に見られる生理的変化だ。ただし、20代〜30代で急激に縦線が深くなった場合は、極度の乾燥や過激なダイエットによる末梢の血行不良、あるいは末梢循環障害が疑われる。
② 爪の横線・横溝(ボー線条:Beau's lines)
爪の伸びる方向に対して直角に走る溝は、爪母の働きが一時的に「完全停止」または「著しく低下」したことを意味する。爪が伸びる速度から逆算すると、爪の生え際から横溝までの距離が約3ミリであれば約1ヶ月前、約6ミリであれば約2ヶ月前に深刻な生体ストレスを受けた計算になる。原因としては、高熱を伴う感染症(インフルエンザや急性肺炎など)、全身麻酔を伴う手術、過度の精神的ショック、急激な栄養失調、抗がん剤治療などが挙げられる。
③ 爪全体の不規則な波打ち
表面が均一でなく、うねるようにボコボコしている状態は、爪母に断続的な炎症や栄養障害が起きているサインだ。アトピー性皮膚炎や手湿疹が指先にまで及んでいる場合、皮膚の炎症が爪母に波及して細胞分裂のリズムが乱れ、不揃いな厚みの爪が形成される。