土井たか子の晩年と最期|病床での療養生活から遺産・家族の真相
土井たか子の晩年と最期|病床での療養生活から遺産・家族の真相の全貌を詳しく解説してご紹介します。
表舞台を退いた後、土井は長年暮らした東京の拠点を整理し、生まれ故郷である兵庫県西宮市・神戸市周辺へと生活の拠点を移しました。かつての街頭演説で見せた重厚で張りのあるバリトンボイス、力強い身振り手振りは影を潜め、晩年は高齢者向け医療・介護施設に入所して穏やかな療養生活を送っていたと伝えられています。
関係者の回想録や取材記録によると、晩年の土井は読書や静かな散歩を楽しみ、往年の政争を自ら語ることは少なくなっていました。訪問客もごく限られた親族や古くからの側近のみに限定され、かつて国会を揺るがした大物政治家とは思えないほど徹底したプライバシー管理のもとで日々を過ごしていました。
健康状態は徐々に衰え、2014年に入ると入退院を繰り返すようになります。そして2014年9月20日午前、兵庫県内の病院で肺炎のため息を引き取りました(享年85)。死因となった肺炎は、高齢者の療養において一般的な疾患ではあるものの、長年にわたる過密な政治活動で酷使し続けた心身が静かに活動を終えた瞬間でもありました。
臨終に際し、本人の強い遺志により葬儀・告別式は近親者のみの密葬として執り行われ、逝去の事実は密葬が終了した9月28日になって初めて社民党本部から公式発表されました。その後、同年11月には憲政記念館で「土井たか子さんのお別れの会」が開催され、元首相の村山富市をはじめ、思想信条を超えた超党派の国会議員や文化人ら約1000人が参列し、希代の女性リーダーへ最後の祈りを捧げました。