エリクソンの発達段階を完全解説!人生8つの危機と看護・保育で役立つ知識
エリクソンの発達段階を完全解説!人生8つの危機と看護・保育で役立つ知識にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
Q1:青年期の「同一性拡散(アイデンティティの拡散)」とは具体的にどういう状態ですか?
A1:自分が何をしたいのか、社会の中でどんな役割を担うべきかが分からず、進路を選択できなかったり、無気力になったり、逆に過剰に他者へ同調してしまう状態を指します。自分の核となる価値観が定まらないため、慢性的な焦燥感や自己不信に苛まれる特徴があります。
Q2:前の発達段階の課題を克服できないまま大人になるとどうなりますか?
A2:課題が未解決のまま次の段階に進んでも、成長が完全に止まるわけではありません。ただし、基礎工事が不十分な建物のように、後の段階でつまずきやすくなります。例えば、乳児期の「基本的信頼」が未確立だと、成人期の「親密性」において他者を深く信頼できず、過度に恐れたり孤立したりする傾向が出やすくなります。ただし、後の段階で良質な人間関係やカウンセリングを通じて過去の課題を再統合・再克服することは十分に可能です。
Q3:大人になってからのキャリア迷子やミッドライフ・クライシスにも関係していますか?
A3:深く関係しています。40代前後に訪れる中年の危機(ミッドライフ・クライシス)は、エリクソンの第7段階「生殖性(世代継承性)対停滞」の葛藤そのものです。「自分の人生はこれでよかったのか」という停滞感に直面したとき、自分の経験を次世代の育成や社会貢献へと昇華させる行動が、この危機を乗り越える鍵となります。