ゴリラ学名3回繰り返す真相|ニシローランドゴリラの分類と現在
ゴリラ学名3回繰り返す真相|ニシローランドゴリラの分類と現在の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。
「同じ言葉を繰り返す学名」は、ゴリラ特有の珍現象ではありません。動物命名規約においては、基準亜種に対してトートニムを付与することが正当な手続きとして認められているため、探すと身近な動物から驚くような生物まで多数存在します。
一方で、植物学の命名規約(ICN)ではトートニムが明確に禁止されているため、リンゴや桜などの植物で同じ単語が反復することはありません。これは動物学ならではのユニークなルールと言えます。
代表的なトートニム学名を持つ動物には、以下のような例が挙げられます。
- アメリカバイソン:Bison bison bison(バイソン・バイソン・バイソン)
ゴリラと同様に属名・種小名・亜種名が3連続する代表例。 - オオカミ(基外亜種):Canis lupus lupus(カニス・ルプス・ルプス)
ユーラシアオオカミの学名。種小名と亜種名が一致。 - アカギツネ:Vulpes vulpes(ヴルペス・ヴルペス)
ラテン語で「キツネ」を意味する単語が2回続く二名法のトートニム。 - マンボウ:Mola mola(モラ・モラ)
ラテン語で「石臼」を意味する言葉の繰り返し。 - インドコブラ:Naja naja(ナジャ・ナジャ)
サンスクリット語由来の蛇を指す言葉。 - クマネズミ:Rattus rattus(ラットゥス・ラットゥス)
ネズミ属の模式種。
これらの学名は決して命名者の手抜きではなく、「そのグループを代表する基本モデル」であることを後世の研究者に明示するための科学的記法なのです。