志村けんと柄本明の芸者コント!名優が紡いだアドリブと絆の全真相
志村けんと柄本明の芸者コント!名優が紡いだアドリブと絆の全真相にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
二人の代表作として真っ先に名前が挙がるのが、『志村けんのだいじょうぶだぁ』や『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)で幾度となく披露された「浅草芸者コント」です。白塗りの厚化粧、艶やかな着物に身を包んだ二人の年配芸者が、お座敷の片隅や茶の間で他愛もない世間話を繰り広げるこの企画は、初回放送から瞬く間に視聴者を釘付けにしました。
もともと演劇界のアングラ出身で、劇団東京乾電池を旗揚げした演技派の柄本明が、なぜ民放のゴールデンタイムを代表する王道のお笑い番組へレギュラー格として飛び込んだのでしょうか。当時の番組制作関係者の回想録や各種インタビューによると、きっかけは志村けん側からの熱烈なオファーでした。
志村けんは、映画や舞台で見せる柄本明の「なんとも言えない不気味さと可笑しみが同居した佇まい」に惚れ込み、「この人と一緒にコントをやったら、今まで見たことのない笑いが生まれる」と確信していたと伝えられています。一方の柄本明も、大衆演劇や喜劇に対する造詣が深く、ドリフターズ時代から志村けんの「徹底的に計算された動きとリズム」に並々ならぬ敬意を抱いていました。ジャンルの垣根を越えた表現者同士の直感が合致したことで、あの奇跡の共演が幕を開けたのです。