自宅で金かどうか調べる方法とは?本物と偽物の見分け方とプロ鑑定術
自宅で金かどうか調べる方法とは?本物と偽物の見分け方とプロ鑑定術の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
「刻印が見当たらない」「表面が茶色や黒に変色している」といった理由で、偽物だと決めつけて処分してしまうケースが後を絶ちません。しかし、貴金属加工の現場を取材すると、そこには素材特有の物理的背景が存在することが分かります。
金刻印なし見分け方:歴史的背景と摩耗の現実
古い指輪やペンダントに刻印がない場合でも、本物の金である事例は日常的に存在します。過去に指輪のサイズ直しを行った際、職人がバーナーで熱を加えたり地金を切除したりした箇所がちょうど刻印部分と重なり、消えてしまうことがあるためです。また、昭和初期以前のアンティークジュエリーや海外で購入した特注品には、当初から法的な打刻がなされていないものも珍しくありません。刻印がないからといって直ちに廃棄せず、後述する比重測定や専門査定に回す価値は十分にあります。
金変色やサビの原因と真相
「純金は永久に錆びない」という科学的常識から、「変色した=偽物のメッキ」と思い込む人が少なくありません。しかし、ジュエリーとして流通する主流は18金(K18)や10金(K10)です。これらは強度を保ち色調を整えるため、全体の25%〜58.5%に銀や銅、パラジウムといった「割金(わりがね)」を混ぜ合わせています。
表面が黒ずんだり赤褐色に変色したりする主因は、金そのものではなく、混ぜられた銀や銅が皮脂や空気中の硫黄成分、化粧品と反応して硫化・酸化を起こすことにあります。純度の高いK18であっても、長期間放置すれば表面にうっすらと皮膜が張るように変色することはごく自然な現象です。市販の貴金属用クロスで磨いて地金の輝きが戻るようであれば、中まで無垢の金製品である可能性が高いと判断できます。