イソジンうがい薬は本当によくない?毎日の予防で逆効果になる真相

イソジンうがい薬は本当によくない?毎日の予防で逆効果になる真相についての最新情報をお届けします。

この「うがい薬の逆効果リスク」を科学的に立証し、国内外の医学界に衝撃を与えたのが、京都大学保健管理センター(現・健康安全推進センター)の川村孝教授らの研究チームが実施したランダム化比較試験(RCT)です。

研究チームは全国18施設、健康な成人387名を対象に60日間の追跡調査を実施。対象者を「水道水でうがいをするグループ」「ポビドンヨードうがい薬でうがいをするグループ」「普段通りうがいをしないグループ」の3群に無作為に分け、風邪の発症率を厳密に比較しました。

うがい方法の区分風邪発症抑制率(対非実施群)喉の粘膜・常在菌への影響医学的評価・推奨度水道水うがい群約36〜40%抑制(有意差あり)粘膜への刺激がなく、保護バリアを温存日常的な予防に最適(推奨)ポビドンヨード群約12%抑制(統計的有意差なし)細胞毒性による粘膜傷害、常在菌を死滅毎日の予防としては非推奨うがい非実施群(対照群)基準値(0%抑制)自然な生体防御機構のみうがい薬群と大差のない発症頻度

解析の結果、水道水で1日3回うがいを行ったグループは、うがいをしなかったグループに比べて風邪の発症率が約40%も減少(ハザード比0.64)しました。これに対し、ポビドンヨードうがい薬を用いたグループの発症抑制率はわずか12%にとどまり、統計学的にうがいをしていないグループと有意な差が認められませんでした。

水道水に含まれる微量の塩素は、喉の細胞を傷つけることなく物理的にウイルスや埃を洗い流すのに十分な働きをします。一方で、殺菌力の強い薬剤は、生体が本来備えている防御細胞までをも弱らせてしまうため、結果的に水道水のような予防効果を発揮できないことが科学的に浮き彫りとなりました。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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