【プロ直伝】栗の甘露煮の作り方!黒ずみ・煮崩れを防ぐ黄金色の秘訣とは?

【プロ直伝】栗の甘露煮の作り方!黒ずみ・煮崩れを防ぐ黄金色の秘訣とは?についての真相をお届けします。

自家製の栗の甘露煮で最も多い失敗が「濁った茶褐色に変色する」「加熱中に実が割れてシロップが濁る」という2大トラブルです。これらは決して手の器用さの問題ではなく、化学反応のコントロール不足によって引き起こされます。

栗の可食部周辺にはポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれています。渋皮を剥いた直後から空気に触れることで酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)が活性化し、急速に黒ずみが進行します。これを防ぐ決定打となるのが、剥いたそばから投入する「ミョウバン水(または薄い酢水)」への浸漬です。ミョウバンに含まれるアルミニウムイオンがタンニンを不活性化させると同時に、栗の細胞壁を構成するペクチンと結合して組織を強固に引き締め、煮崩れを物理的に食い止めます。

そして、料亭やおせちで見られる鮮烈な黄金色を生み出す主役が「くちなしの実」です。くちなしに含まれる水溶性カロテノイド色素「クロシン」は、熱に強く弱酸性から中性の水溶液で鮮やかな黄色を呈します。調理時のポイントはお茶パックに入れて軽く砕いてから鍋に投入すること。色素が均一に溶け出し、栗の芯までムラなく染み渡ります。

なお、くちなしの実が手元にない場合の代用としてターメリック(ウコン粉末)が挙げられますが、使用量には細心の注意が必要です。水500mlに対して耳かき1杯(約0.1g以下)という極微量に抑えなければ、特有の土臭いスパイス香が栗の上品な風味を損ねてしまいます。純粋な和の仕上がりを追求するならば、生薬や製菓材料として市販されているくちなしの実を選択するのが無難です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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