【徹底解剖】「しこしこ」の本来の意味とは?語源とスラングの真相

【徹底解剖】「しこしこ」の本来の意味とは?語源とスラングの真相に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

「しこしこ」というオノマトペを辞書で引くと、第一義には「噛んだときに、弾力や歯ごたえがあるさま」と記されています。国語辞典編纂の第一線にある『広辞苑』や『大辞林』においても、主に麺類や貝類、海藻などが持つ快い弾性を指す言葉として定義されています。このしこしこの意味を深く探る上で見逃せないのが、古代から受け継がれてきた語根の存在です。

言語学的な調査によると、しこしこの語源は古代日本語の形容詞・名詞である「しこ(健・剛・醜)」に行き着きます。『古事記』や『日本書紀』の時代において、「しこ」は単に醜いという意味ではなく、「頑強で力強い」「骨太でたくましい」という畏敬の念を込めた褒め言葉として用いられていました。相撲の力士が大地を踏みしめて邪気を払う「四股(しこ)」や、相撲取りの名を指す「四股名」も全く同じルーツを持っています。つまり、外力に対してびくともしない強靭さ、押し返してくる剛健さが、この言葉の根底にあるコアなニュアンスです。

それでは、しこしこの漢字表記は存在するのでしょうか。現代の日本語表記ではひらがな、もしくはカタカナで書くのが通例ですが、歴史的な用字法や当て字としては「健々」「剛々」、あるいは相撲の文脈と重ねて「四股市」「強々」といった文字が充てられるケースが稀に見られます。江戸時代から明治初期の文献記録を紐解いても、決して卑猥なニュアンスはなく、筋骨たくましい生命力や、食材の粘り強い抵抗力を称賛する言葉として愛用されてきた歴史的事実が確認できます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest