クワガタのメス見分け方大全!プロが教える決定的な違いと判別法
クワガタのメス見分け方大全!プロが教える決定的な違いと判別法の詳細解説を解説します。専門的な知識がチェックできます。
外見のパッと見だけで確信が持てないとき、昆虫学者やプロの採集家が最終手段として確認するのが「前足および中足・後足の脛節(けいせつ)」に並ぶトゲの構造です。
クワガタのメスは産卵行動の際、木を削ったり土を掘ったりするため、脚の側面に鋭い突起を持っています。この脛節のトゲの数や配列パターンは、種族の遺伝子に固定された強固な特徴です。例えば、ヒラタクワガタの中足・後足脛節には鋭く発達したトゲが1〜2本明瞭に突起していますが、コクワガタではこれが非常に小さく、あるいは退化気味になっています。前足脛節の外側に並ぶギザギザの鋸歯(きょし)の配列間隔も、ノコギリクワガタは均一で細かく、ヒラタクワガタは基部が広がるなど、進化の歴史を雄弁に物語っています。
また、昆虫採集のビギナーや子どもの間で意外なほど多発するのが、カブトムシとクワガタメス違いの誤認です。「角がない黒い甲虫=クワガタのメス」と思い込んで持ち帰った個体が、実は小型のカブトムシのメスだったというケースは珍しくありません。
両者の見分け方は極めて単純です。カブトムシのメスは、頭部の中央に小さな「小突起(角の名残)」があり、背中全体が微細な毛で覆われてザラザラとしています。さらに決定的なのは前足の形状です。カブトムシの前足は太く頑丈で、土を掘るためにシャベルのような巨大なトゲが発達しています。大顎もクワガタのように前へ突き出す形ではなく、下向きについており外からはほとんど見えません。体型も丸みを帯びた大型のドーム状であり、数秒観察すれば混同を防ぐことが可能です。