熱はないのに喉が痛いだけの原因とは?重症化を防ぐ受診目安と対処法
熱はないのに喉が痛いだけの原因とは?重症化を防ぐ受診目安と対処法について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。
インターネット上のコミュニティや医療相談サービス、SNS上では「熱はないのに喉が痛い」という相談が年間を通じて絶えません。「平熱なのに唾液を飲み込むだけで激痛が走る」「市販のトローチを舐めても全く効かない」といった悲痛な叫びが連日投稿されています。
都内の耳鼻咽喉科クリニック院長は、取材に対して次のように現場の実態を語ります。
「『熱がないから会社を休めない』と無理をして受診される患者さんのうち、約2割から3割に溶連菌の陽性反応や、扁桃周囲炎への移行手前の所見が見られます。また、近年の変異株を含む喉が痛いだけの新型コロナウイルス感染症も依然として存在します。オミクロン系統以降、ウイルスは上気道、とりわけ咽頭粘膜への親和性が極めて高くなっており、発熱しないまま他人に感染させてしまう事例が後を絶ちません」
患者が語る体験談を検証すると、痛みの質によって原因がある程度パターン化されていることが浮き彫りになります。
「つばを飲み込むときにカミソリを飲み込むような鋭い痛み」を訴えるケースでは扁桃炎や溶連菌、急性咽頭炎が多く見られます。一方で、「喉の奥に何かが張り付いているような違和感や、焼けるようなチクチク感」を訴える層は、逆流性食道炎やアレルギー性咽頭炎、あるいは乾燥による微小な粘膜損傷が主流を占めています。