猫の皮膚病カビは人にうつる?治らない原因と最新治療・除菌の真相
猫の皮膚病カビは人にうつる?治らない原因と最新治療・除菌の真相についての最新情報をお届けします。
動物病院の臨床現場において、初夏から秋口にかけて診察数が跳ね上がるのが真菌感染症です。群馬県高崎市の安中動物病院をはじめとする各地の診療データでも報告されている通り、皮膚糸状菌症は年齢を問わず発症するものの、特に免疫系が未発達な子猫や、加齢・持病で体力が落ちたシニア猫で重篤化しやすい特徴を持っています。
現場を混乱させる最大の要因は、「猫のカビ感染症は人にうつる」という事実を認識していない飼い主が依然として多い点にあります。SNSや相談窓口には、切実な体験談が連日寄せられています。
「保護した子猫の耳のフケを拭き取っていたら、1週間後に自分の腕やデコルテに猛烈な痒みを伴う赤い輪ができた」「皮膚科を受診したら『白癬菌ですね、ペットを飼っていませんか?』と即座に言い当てられた」といった証言は氷山の一角に過ぎません。人間側に現れるこの症状は「体部白癬(銭形状白癬・リングワーム)」と呼ばれ、中心部が治りながら外側へリング状に赤い発疹が拡大していく特徴があります。ステロイド軟膏を自己判断で塗ってしまうと、真菌の増殖を助長して劇症化を招く危険があるため、人間側も即座に皮膚科での抗真菌薬治療が必要です。
愛猫の毛に潜む猫白癬の脱毛とフケの原因は、Microsporum canis(イヌ小胞子菌)を中心とした糸状菌が、被毛や爪、皮膚の主成分である「ケラチン」をエサにして角質層内部へと侵食していく現象にあります。菌糸が毛根へ侵入することで毛が根元からプツプツと途切れ、円形脱毛と大量のフケが生じる仕組みです。