ダイオウイカは食べ物になる?まずい理由や主食・生態の真相
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深海で恐れられるハンターであるダイオウイカも、さらに上位の捕食者にとっては格好の「食べ物」となります。その最大の天敵が、潜水能力に長けた大型哺乳類のマッコウクジラです。
捕鯨調査や座礁したマッコウクジラの胃の内容物を解剖すると、大量の未消化なダイオウイカの顎片(カラストンビ)が発見されます。1頭のマッコウクジラの胃から数千個に及ぶイカの嘴が見つかることも珍しくなく、マッコウクジラの消費エネルギーの相当部分をダイオウイカを含む大型深海イカ類が支えていることが証明されています。
人間にとっては耐え難い塩化アンモニウムの刺激臭も、マッコウクジラの消化器官にとっては全く問題になりません。水深1000メートルを超える暗黒の世界では、マッコウクジラが超音波(エコーロケーション)を駆使してダイオウイカを追い詰め、ダイオウイカが強烈な吸盤でクジラの頭部に円形の傷跡を残しながら激しく抵抗する――という凄絶な捕食・被食のドラマが日常的に繰り広げられています。