赤と緑を混ぜると何色?絵の具は茶色で光は黄色の決定的な理由

赤と緑を混ぜると何色?絵の具は茶色で光は黄色の決定的な理由の重要なポイントについて、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

美術大学の油彩画専攻講師や現場のイラストレーターへの取材でも、「混色初心者が最もつまずくのが補色同士の配合」という意見が一致して挙げられます。

色相環(カラーホイール)において、赤と緑は正反対の180度に位置する「補色(余色)関係」にあります。補色同士は並べて配置するとコントラストが最大化されて互いを引き立て合いますが、物理的に混色すると互いの鮮やかさを完全に打ち消し合う性質を持っています。

画材メーカーの研究開発担当者は、この現象について次のように指摘しています。

「チューブから出した純粋な絵の具を等量で無造作に混ぜると、スペクトルの大半が吸収され、彩度が極限まで落ちた無彩色のグレーあるいは泥のような濁り色になります。しかし、この『濁り』こそが自然界に存在するリアルな陰影の源泉でもあります。市販の茶色の絵の具(バーントアンバーやローシェンナなど)を単体で塗るよりも、画面上で赤と緑を混色して作った茶色のほうが、光の乱反射により重層的で透明感のある深いニュアンスを生み出せるのです」

濁らせずに美しい茶色を作るコツは、「ベースとなる色を7割以上確保し、補色となる色を耳かき1杯程度の微量から徐々に加えていくこと」に尽きます。一気に1対1で混ぜてしまうとリカバリーが困難になるため、パレット上で少しずつトーンを落としていくアプローチが鉄則です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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