平井堅『僕の心をつくってよ』泣ける理由とMvの真相を徹底解剖
今注目を集めている 平井堅『僕の心をつくってよ』泣ける理由とMvの真相を徹底解剖について、詳しいまとめを整理して公開しています。
東宝配給のアニメーション映画『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の制作陣から平井堅サイドへ主題歌オファーが届いた際、提示されたオーダーは極めてシンプルな「静かな曲をお願いしたい」という要望でした。しかし、この一言に対して平井堅が見せたクリエイターとしての執念は並大抵のものではありませんでした。
公式発表資料や当時の音楽誌インタビューによると、平井堅は制作にあたってテンポの異なる楽曲も含め、合計4〜5曲ものデモ音源を短期間で一気に書き下ろしたと証言しています。アップテンポなアプローチや別パターンのバラードなど多彩な選択肢を用意した上で、彼自身が「最初に浮かび、最も手応えを感じていた」として映画チームへ真っ先に提出したのが、現在私たちが耳にしている『僕の心をつくってよ』でした。
本作のサウンドを語る上で欠かせないのが、名匠・亀田誠治による編曲ワークです。ドラムやベースのリズム隊を必要以上に主張させず、アコースティックギターの繊細なピッキングと優美なピアノの旋律、そして情感豊かなストリングスを重ねていく構成を採用。平井堅特有のファルセット(裏声)と地声の境界線にあるかすれや吐息までを精密に捉え、映画の舞台となった極寒の氷の世界と、そこで灯る人間の温かな体温を見事に対比させています。