ミノムシ激減の真相とは?蜘蛛を超える最強糸の最新研究と現在

ミノムシ激減の真相とは?蜘蛛を超える最強糸の最新研究と現在についての最新情報を徹底解説します。

生態系で危機に瀕するミノムシですが、バイオ素材開発の最前線では「救世主」として驚くべき再評価が進んでいます。

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)と大手化学メーカーなどの共同研究チームによるミノムシ最新研究により、オオミノガの幼虫が吐く糸は、これまで「地上最強の天然繊維」と称されてきたオニグモの牽引糸を上回る引張破断強度と弾性率を誇ることが科学的に立証されました。

カイコの絹糸と比較した場合、破断強度は約2.5倍、弾性率は約3.5倍、タフネス(破断までに要するエネルギー)も圧倒的な数値を叩き出しています。ミノムシの糸は極めて整然としたタンパク質の結晶構造(βシート構造)を高密度に形成しており、これが驚異的な強靭性と耐熱性、しなやかさを生み出す要因となっています。

さらに実用化研究では、ミノムシから効率的に生糸を連続牽引する技術や、樹脂と複合させた超軽量・高強度複合材料の開発が進められています。自動車の車体軽量化部材、航空宇宙分野の構造材料、さらには医療用縫合糸や防刃服に至るまで、脱石油系プラスチックを担う次世代バイオサステナブル繊維として世界中から熱い視線が注がれています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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