足のむくみは腎臓のSos?危険な初期症状とプロの見分け方
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腎臓は、血液中の老廃物をろ過して尿を作り出すと同時に、体内の水分量やナトリウム濃度、血圧を厳密にコントロールする精密フィルターの役割を担っています。このフィルターの中核である「糸球体(しきゅうたい)」に障害が起きると、水分バランスが崩壊してむくみが発生します。
ネフローゼ症候群でむくみが生じる理由は、血液中の重要なタンパク質であるアルブミンが、壊れた糸球体から尿中へ大量に漏出してしまう点にあります(高度蛋白尿)。血液中のアルブミン濃度が急減(低アルブミン血症)すると、血管内に水分を引き留めておく力(血漿膠質浸透圧)が著しく低下し、水分が血管の外側の細胞間隙へと一気に漏れ出してしまうのです。
一方、慢性腎臓病(CKD)におけるむくみは、糸球体ろ過量(eGFR)の低下に伴い、水と塩分の排泄能力そのものが落ちることで引き起こされます。排泄されなかったナトリウムと水分が体内に貯留し、体液過剰(循環血液量の増加)を招きます。病状が進行した腎不全のむくみの特徴としては、足だけでなく手指、陰部、腹水や胸水、さらには肺水腫へと波及し、息切れや起坐呼吸(横になると息苦しい状態)を伴う深刻な段階へと至ります。
定期健診における蛋白尿の指摘やむくみを契機とする血液検査(血清クレアチニン値、推算糸球体ろ過量:eGFR)は、これらの病態を数値で可視化する極めて重要な一次スクリーニングとなります。