孤高の「リカさん」が残した伝説――紫吹淳の男役美学と、今なお色褪せないあの熱狂の正体
孤高の「リカさん」が残した伝説――紫吹淳の男役美学と、今なお色褪せないあの熱狂の正体の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
彼女の代表作を語る上で外せないのが、バウホール公演『LUNA-月の伝言-』や『薔薇の封印』といった作品だ。特に退団公演となった『薔薇の封印』でのヴァンパイア役は、彼女のために書き下ろされたかのようなハマり役だった。人間を超越した美しさと、永遠の命を持つがゆえの孤独。
こうした「人間離れしたキャラクター」を説得力を持って演じきれたのは、彼女の徹底した役作りと、天性の華があったからに他ならない。劇場の最後列まで届く鋭い視線と、マントの翻し方ひとつで感情を表現する技術。それは一朝一夕で身につくものではなかった。