アース線の付け方を完全解説!ネジ式・ワンタッチの接続と端子なし対策

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「アース線を付けなくても家電は問題なく動く」というのは事実ですが、それはあくまで「正常に作動している間だけ」の話に過ぎません。アース線を繋がない状態で使い続けることには、日常の裏側に潜む致命的なリスクが存在します。

電気が流れる機器内部の絶縁体は、経年劣化や湿気、内部配線の摩耗によって徐々に傷んでいきます。万が一絶縁が破れて電気が機器の金属製外枠へ漏れ出水(漏電)した場合、アース線が接続されていなければ電気の逃げ場が失われます。その状態で濡れた手で家電のボディに触れると、人体がアース(導線)の代わりとなり、数万ミリワットの電流が一気に体内を駆け抜けることになります。

アース線 感電防止 理由の根本は、電気の「抵抗値が低い方向へ集中的に流れる」という物理的性質にあります。乾燥した人体の電気抵抗は約2,000〜5,000Ωですが、水に濡れた状態では500Ω以下まで急激に低下します。これに対し、住宅に施工されているD種接地工事のアース線抵抗値は100Ω以下と極めて低く設定されています。アースが正しく結線されていれば、漏れた電流の99%以上が人体ではなくアース線を伝って安全に大地へ逃げていく仕組みです。

さらに見逃せないのが、分電盤にある漏電遮断器とアース線の役割の連動性です。漏電遮断器は、家全体の往復電流の差分(漏れ出た電流)を検知して0.1秒以内に回路を遮断する安全装置です。しかし、アース線が繋がっていない場合、漏電していても電流が大地に逃げないため、遮断器が漏電を感知できず作動しないケースが多発します。結果として、人が感電して初めてブレーカーが落ちるという最悪の事態や、漏電箇所から火花が散ってホコリに引火するトラッキング火災の原因となります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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