染めてもすぐオレンジに戻る罠!赤み消しヘアカラーの真実と新常識

染めてもすぐオレンジに戻る罠!赤み消しヘアカラーの真実と新常識の全貌を詳しく解説してご紹介します。

ヘアカラーが色落ちした際、なぜ決まってオレンジ色や赤茶けた色味へと傾いてしまうのか。その根本的な赤みが出る理由は、日本人の毛髪内部に高密度で存在するメラニン色素の構成比率にあります。

人間の髪に含まれるメラニンには、黒から赤褐色を司る「ユウメラニン」と、黄から赤色を司る「フェオメラニン」の2種類が存在します。日本人をはじめとする東アジア人の黒髪は、ユウメラニンの含有量が圧倒的に多く、さらにその芯には強固な赤色・橙色の色素が沈着しています。ヘアカラー剤の1剤に含まれるアルカリと過酸化水素が毛髪内部のメラニンを分解・脱色していく過程において、まず最初に壊れるのは黒味や青味の要素です。日本人特有のアンダートーン(脱色時に現れる下地の色)は、明度8〜12レベルの中明度域において最も強い赤橙色を放つ性質を持っています。

さらに問題を複雑にしているのが、ヘアカラー剤に含まれる合成染料の「分子サイズの違い」です。アッシュやグレーを構成する青色染料は分子構造が非常に大きく、毛髪内部の深層まで定着しにくい一方で、外部への流出スピードが最も早いという弱点を抱えています。カラー施術から約10〜14日が経過すると、後から補った寒色の人工色素だけがシャンプーや熱によって洗い流され、毛髪内部に残された「脱色途中のオレンジ色の下地」が剥き出しになります。これが、赤みを消したはずの髪が短期間でオレンジ色へと逆戻りしてしまう決定的な真相です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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