映画『全員死刑』の真相と大牟田4人殺害事件の現在!一家死刑判決の深層
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なぜ親子4人が結束して無抵抗な人々を虐殺するに至ったのか。複雑怪奇に見える人間関係も、大牟田4人殺害事件の相関図を紐解くことで、逃げ場を失った暴力団一家の歪んだ力関係がはっきりと見えてきます。
加害者一家の構成は、道仁会系村上一家幹部であった父・北村實、借金返済の工面に奔走していた母・真美、そして粗暴な性格で知られた長男・孝と、暴力団組員として活動していた次男・孝紘の4名です(※公判記録に基づく実名)。一方の被害者側は、母・真美の長年の知人でありヤミ金などを営んでいた高見小夜子さん(当時58歳)、その長男・龍次さん(当時26歳)、次男・穣吏さん(当時19歳)、そして次男の友人であった友弘さん(当時17歳)でした。
公判記録や報道各社の取材データから判明した大牟田事件の犯行動機は、極めて短絡的かつ身勝手な金銭欲でした。当時、組の看板を掲げながらも上納金の支払いや生活費に困窮していた北村一家は、高見さんから多額の借金を重ねていました。返済を迫られる中で「高見さんを殺害して借金を帳消しにし、自宅にあるはずの数千万円の現金を奪い取れば再起できる」という破滅的な計画が持ち上がったのです。
家族内では、表面上は威厳を保とうとする父親以上に、母親が冷徹な首謀者として君臨していました。息子の将来や家族の結束を口実に兄弟を扇動し、「あんたたちがやらんと一家心中たい」と迫って長男と次男を実行犯に仕立て上げた実態が、法廷の証言で白日の下に晒されています。