佐藤健と仮面ライダー電王の真実!映画復帰の裏側と伝説の原点
佐藤健と仮面ライダー電王の真実!映画復帰の裏側と伝説の原点にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
『仮面ライダー電王』が特撮の枠を超えて今なお傑作と称される最大の要因は、当時まだデビュー間もない17〜18歳の佐藤健が見せつけた驚異的な演技力にあります。主人公の野上良太郎は「気弱で不運続きの少年」ですが、物語の展開上、個性豊かな怪人(イマジン)たちに身体を乗っ取られる(憑依される)宿命を背負っていました。
演じ分けた人格は、基本の良太郎に加え、モモタロス(粗暴な熱血漢・M良太郎)、ウラタロス(飄々としたプレイボーイ・U良太郎)、キンタロス(剛腕の人情派・K良太郎)、リュウタロス(無邪気で好戦的な少年・R良太郎)、ジーク(気品ある貴族・W良太郎)、デネブ(お人好しなオカン気質・D良太郎)、さらには劇場版でのゴーストイマジン憑依など、実に1人8役以上に及びます。声はベテラン声優陣が吹き替えるものの、立ち居振る舞い、視線の配り方、歩き方、表情筋の微細な動きだけで、視聴者が「今どのアニメキャラクターが乗り移っているか」を一瞬で理解できるレベルにまで昇華させていました。
とりわけモモタロス役の関俊彦との関係性は特別でした。アフレコ現場で関俊彦が吹き込む荒々しくも愛嬌のある声に対し、佐藤健は現場でそのリズムを身体に叩き込み、後から声を当てる声優陣が「健くんの芝居が完璧だから、自然と言葉が出てくる」と語るほどのシナジーを生み出しました。撮影初期に肺の病気(左自然気胸)で一時休養を余儀なくされた際も、スタッフやキャストの支えを受けながら驚異的な精神力で乗り越え、年間50話近くの過密日程を完走。この過酷な鍛錬こそが、後の日本アカデミー賞俳優・佐藤健の揺るぎない骨格となったのです。