プロ直伝のクッションフロア貼り方|賃貸Okな裏ワザと失敗回避術
プロ直伝のクッションフロア貼り方|賃貸Okな裏ワザと失敗回避術の詳細解説をご紹介します。専門的な知識がチェックできます。
賃貸住宅でクッションフロアを施工する際、最重要課題となるのが「退去時の原状回復」です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によれば、借主の故意・過失による床材の変色や糊残り、剥がれは借主負担の補修対象と明記されています。敷金を毀損しないためには、接着方法の科学的選定が欠かせません。
賃貸で最も安全な工法は、床用マスキングテープを下地に貼り、その上に強力両面テープを重ねる「マステ+両面テープ工法」、または最初から裏面が弱粘着・表面が強粘着に設計された「クッションフロア専用・原状回復対応両面テープ」を用いる手法です。貼る際の間隔は、部屋の外周すべてを四角く囲み、中央部は約30cm〜40cm間隔の格子状(グリッド状)に配置するのが定石です。テープの間隔が広すぎると、季節変動によるシートの伸縮に耐えきれず、中央部に波打ちが発生します。
一方、持ち家などで本格的に床専用アクリル樹脂系接着剤(FLなど)を使用する場合、施工の成否を分けるのが「オープンタイム」の徹底管理です。塗布後すぐにシートを貼り合わせてしまうと、揮発成分が逃げ場を失い、後日大きな水ぶくれのような「ガス膨れ」や「シワ」となって現れます。
一般的に、春・秋は10〜15分、冬場は20〜30分程度、塗布した接着剤の表面に指を軽く触れて「粘着力はあるが指に液がつかない半乾き状態」になるまで待つのが必須条件です。このオープンタイムを見極めてから、中央から外側へ向けてローラーで空気を押し出すように圧着することで、長期間びくともしないプロ仕様の密着度が実現します。