塩麹鶏ハムが極上に柔らかい理由と絶対失敗しない湯煎温度の黄金比

塩麹鶏ハムが極上に柔らかい理由と絶対失敗しない湯煎温度の黄金比の主要なニュースをコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

SNSやレシピ投稿サイトで流布している情報の中には、科学的見地から看過できない誤解が散見されます。その筆頭が「塩麹に漬け込めば漬け込むほど柔らかくなって美味しくなる」という過信です。

プロテアーゼによるタンパク質分解は時間とともに進行します。冷蔵庫で24時間から48時間程度漬け込むのが旨味と保水性のピークですが、それを超えて3日、4日と漬けっぱなしにすると、筋組織が過剰に破壊されて肉の繊維が溶け、歯ごたえのない「ドロドロとした不快な食感」に変質してしまいます。漬け込み時間は「最低2時間、理想は一晩(約8〜12時間)、最長でも24時間」で切り上げ、加熱工程に進むのが鉄則です。

また、「肉を冷蔵庫から出してすぐに熱湯へ投入する」という行為も、生焼けを引き起こす最大の盲点です。冷水塊とも言える冷蔵庫直後の肉(中心温度5℃前後)を熱湯に入れると、湯の温度が一気に奪われ、中心まで熱が伝わる前に湯温が40℃台まで冷え切ってしまいます。これは雑菌の繁殖を促す極めて危険な温度帯です。必ず調理前の20〜30分間は室温に置き、肉の冷たさを和らげてから加熱することが不可欠です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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