市杵島姫命のご利益と弁財天との違いは?怖いと噂される理由を徹底解明
市杵島姫命のご利益と弁財天との違いは?怖いと噂される理由を徹底解明とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
神社仏閣巡りを楽しむ方の多くが直面するのが、「市杵島姫命と弁財天は同じなのか、それとも別なのか」という疑問です。結論から述べると、歴史的な出自は全く異なりますが、中世から近世にかけての神仏習合によって同一視されるようになったというのが宗教史の厳然たる事実です。
弁財天(弁才天)は、古代インドのヒンドゥー教における聖なる河の神「サラスヴァティー」に由来します。流れる河のせせらぎから「言葉・音楽・弁舌・学問」の女神とされ、やがて富をもたらす福徳神(弁財天)へと変遷しました。一方の市杵島姫命も、海を司る「水神」であり、類まれな美貌と清浄さを備えていたことから、平安時代以降に両者は容易に結びつきました。
明治元年の神仏分離令によって、仏教の弁財天を祀っていた寺院の多くが神社へと改称し、祭神名を「市杵島姫命」に改めました。江島神社や厳島神社、滋賀の竹生島神社(都久夫須麻神社)がその典型例です。