犬の色の見え方は白黒じゃない!赤が見えない理由とおもちゃ選びの真実

犬の色の見え方は白黒じゃない!赤が見えない理由とおもちゃ選びの真実に関する話題のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

愛犬が赤色を認識できない背景には、眼球の構造的な要因が存在します。網膜の奥には光や色を感知する受容体があり、色を感知する「錐体(すいたい)細胞」と、薄暗い光を感知する「桿体(かんたい)細胞」に大別されます。

私たち人間を含む多くの霊長類は、赤・緑・青の光にピークを持つ3種類の錐体細胞を有する「三色型色覚」を持っています。これに対して犬の二色型色覚の仕組みは、青色に感度を持つ錐体(約429ナノメートル)と、黄色付近に感度を持つ錐体(約555ナノメートル)の2種類のみで構成されています。つまり、長波長である赤色を検知するための錐体細胞が犬の網膜と錐体細胞の組織内にそもそも存在しません。

これが犬に赤が見えない決定的な理由です。人間にとって警戒色として強烈に目立つ「赤」は、犬の視覚フィルターを通すと「濃い灰色」や「くすんだ茶褐色」に変換されます。自然界における生存戦略として、夜行性や薄明薄暮性の狩猟者であったイヌ科動物の祖先は、色を細かく見分ける能力よりも、暗がりで獲物のわずかな動きを捉える動体視力や光の感度を優先して進化を遂げたのです。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest