酸素投与で昏睡も?二型呼吸不全の真実と1型との違い【現場解説】
酸素投与で昏睡も?二型呼吸不全の真実と1型との違い【現場解説】についての疑問解決ガイドを徹底解説します。
呼吸器病棟や在宅療養の現場で語られるリアルな証言には、数値データだけでは測れない当事者の苦闘が刻まれています。 都内の総合病院で呼吸器病棟に勤務するベテラン看護師は、夜間帯の緊迫した情景をこう明かします。 「チアノーゼが出てSpO2が82%まで落ち込んでいる患者さんを見ると、新人の看護師や当直医はどうしても酸素流量を3リットル、5リットルと上げたくなる衝動に駆られます。しかし、そこで我慢して低流量にとどめ、動脈血ガスを引いてPaCO2を確認しなければならない。一度、過剰投与でそのまま自発呼吸が停止し、深夜に緊急挿管となった事例を目撃してから、この病態の残酷さを痛感しています」 また、70代で在宅酸素療法を受けながら重症COPDと闘う患者本人の手記には、独特の閉塞感が綴られています。 『溺れているのに水から顔を出せないような息苦しさがある。一番怖いのは朝です。頭が割れるように痛く、家族に話しかけられても頭に霧がかかったようになって言葉が出ない。妻はただ眠いだけだと思っていたようですが、病院へ担ぎ込まれたときには血中の炭酸ガスが危険水域に達していました』 インターネットの相談掲示板や当事者コミュニティでも、「息が苦しいと言う父に、良かれと思って在宅酸素の流量設定を勝手に上げてしまい、翌朝意識不明で見つかった」という家族の後悔の声が散見されます。正しい知識がないまま「酸素=万能薬」と思い込むことが、いかに危険な事態を招くかを物語っています。