高齢者の食欲不振は病気のサイン?急に食べない原因と対策

高齢者の食欲不振は病気のサイン?急に食べない原因と対策について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。

Q1:食欲がない親に「一口だけでも」と無理やり食べさせるのは逆効果ですか?
A1:明確に逆効果です。本人が満腹感や嘔気、嚥下への恐怖を抱えているときに食事を強要されると、精神的な拒絶反応が強まり、食事そのものを嫌悪するようになります。また、無理に飲み込ませることで誤嚥を引き起こし、誤嚥性肺炎を誘発する重大なリスクがあります。無理強いは即座にやめ、本人が欲しがるときに少量ずつ、喉ごしのよいゼリーやスープを提供する形に切り替えてください。

Q2:水分やお茶すらむせて飲めない時はどう対処すべきですか?
A2:サラサラした液体は喉を急速に流下するため、嚥下機能が落ちている高齢者にとって最もむせやすい危険な水分です。市販のとろみ調整食品を使ってポタージュ状のとろみをつけるか、水分補給用のクラッシュゼリーを活用してください。それでもむせる、あるいは一口も飲み込めない場合は、急性期の嚥下障害や神経系の異常が疑われるため、至急かかりつけ医や訪問診療医へ連絡し、点滴等の代替手段を講じる必要があります。

Q3:認知症の家族がスプーンを持ったまま手が止まってしまいます。どう促せばいいですか?
A3:何をすべきか分からなくなっている「失行」や、目の前が食事だと認識できていない可能性があります。テーブルの上の余計なものを片付け、料理を1皿だけ置いて視覚情報を絞り込んでください。介助者が正面ではなく隣に座り、「美味しいお豆腐ですね」と声をかけながら、本人の手を優しく包んで一緒にスプーンを口元へ運ぶ「手添え介助」を行うと、身体の記憶が呼び起こされて自発的に食べ進められるケースが多くあります。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest