施設から子供を引き取る条件と手順|家庭復帰の審査基準と親権の壁を解説
施設から子供を引き取る条件と手順|家庭復帰の審査基準と親権の壁を解説に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
施設からの引き取りは、段階的なステップを踏んで慎重に進められます。乳児院(概ね0〜3歳未満)であっても児童養護施設であっても、基本的な流れは共通しています。
引き取りに向けた標準的なフローは以下の通りです。
ステップ1:児童相談所の担当ケースワーカーとの面談・意向表明
まずは担当者に家庭復帰を希望している旨を伝え、生活状況の現状報告と改善計画を共有します。
ステップ2:施設内での面会交流の再開・頻度の増加
最初は施設内の相談室などで短時間の面会からスタートします。子供の反応や保護者の接し方を施設職員が観察・記録します。
ステップ3:外出訓練(日帰りでの外出)
施設の外に出て公園や買い物へ行き、数時間一緒に過ごす訓練を行います。問題なく過ごせれば回数を重ねていきます。
ステップ4:外泊訓練(一時帰宅)
週末の1泊2日から始まり、大型連休などを利用した数日間の外泊へと段階的に延ばしていきます。実際の自宅で子供が安心して過ごせるかを検証する重要なステップです。
ステップ5:児童相談所内の判定会議・措置解除の決定
外泊訓練の結果や学校・保育園の受け入れ態勢を踏まえ、児相の判定会議で「施設入所措置の解除」が正式に決定されます。
面会から完全な引き取りに至るまでの期間は、最短でも半年から1年程度、状況によっては数年に及ぶことも珍しくありません。焦ってステップを飛ばそうとすると、かえって子供の精神的不安定を招き、計画が白紙に戻る恐れがあるため着実な歩みが不可欠です。