商学部と経営学部の違いとは?学ぶ内容・就職先・適性を徹底比較
商学部と経営学部の違いとは?学ぶ内容・就職先・適性を徹底比較について見逃せない 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。
資格試験における有利さという点では、歴史的にもカリキュラムの親和性においても商学部に分があります。特に公認会計士・税理士の資格において極めて有利な環境が整備されているのは商学部の最大の特徴です。
公認会計士試験の合格実績において全国トップを争う慶應義塾大学や中央大学、明治大学では、商学部の講義自体が会計士試験の出題範囲と密接に連動しています。大学の正課授業で財務会計論や管理会計論を深く学べるだけでなく、学内の会計研究室や専門職連携講座が充実しているため、ダブルスクールにかかる学習負荷を大幅に軽減できる利点があります。金融庁公認会計士・監査審査会の公表データを見ても、合格者の出身学部の筆頭は依然として商学系・経済系が占めています。
一方、出口戦略となる商学部・経営学部の就職先の違いについてはどうでしょうか。就職課のデータや各大学の進路報告書を精査すると、東証プライム上場企業やメガバンク、総合商社といった大手企業の就職実績の総数自体には、実は両学部間で極端な差は見られません。企業の採用選考において「商学部だから採用し、経営学部だから落とす」という足切りは一切存在しないからです。
違いが現れるのは「企業名」ではなく「配属職種」や「入社後の志向性」です。商学部の卒業生は、数字の正確な把握能力と市場感覚を活かして、財務部・経理部・法人営業・為替ディーラー・流通バイヤーなどの職種で高評価を得る傾向があります。これが一般に「商学部は就職に強い」と言われる所以です。他方、経営学部の卒業生は、経営企画室・人事部・マーケティングプランナー・新規事業開発室といった、人や戦略を束ねるポジションでの活躍が目立ちます。