シジュウカラに似た鳥の見分け方!胸の模様と鳴き声でわかる決定打
シジュウカラに似た鳥の見分け方!胸の模様と鳴き声でわかる決定打にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
野鳥観察の現場でシジュウカラか否かを判定する際、最も信頼性の高い物理的手がかりとなるのが野鳥の見分け方において胸の模様を注視することである。シジュウカラの代名詞とも言えるのが、喉から下腹部にかけて一直線に伸びる黒い縦帯、通称「ネクタイ模様」だ。このネクタイ模様を持つ鳥としての特徴は、日本に生息する他の小鳥には見られない固有のアイコンとなっている。
日本野鳥の会などのフィールド調査データによれば、この黒帯はオスとメスでも形状が異なり、オスのネクタイは幅が太く、足の付け根から下腹部にかけて扇状に広がるのに対し、メスはネクタイが細く、下腹部付近で途切れがちになるという性的二型を示す。もし胸から腹にかけて黒い一本線がくっきりと走っていれば、その個体はシジュウカラと断定して差し支えない。
一方、シジュウカラによく似た鳥を見かけた際にネクタイが見当たらない、あるいは形状が異なる場合は、以下の部位をチェックする必要がある。
- ヒガラ:喉元に黒い斑紋があるものの、胸の上部でスパッと切れており「よだれかけ」や「短いエプロン」のような形状にとどまる。腹部中央に黒い線は伸びない。
- コガラ:喉の黒斑はさらに小さく、まるで小さな「蝶ネクタイ」や三角形のワンポイントをあしらったように見える。胸から腹は濁りのない灰白色である。
- ヤマガラ:喉元は黒いものの、胸から腹部全体が鮮やかな赤褐色(柿色・レンガ色)に覆われており、縦帯の有無を問わず色彩で判別可能。
- エナガ:喉や胸に黒い帯はなく、全体が白と淡いブドウ色(薄いピンクがかった灰色)。体型もピンポン球のように丸みを帯びている。
さらに見逃せないのがシジュウカラの大きさ比較である。シジュウカラの全長は約14.5cmであり、身近なスズメ(約14〜15cm)とほぼ同等である。これに対してヒガラは全長わずか10.5cm程度しかなく、キクイタダキやミソサザイと並ぶ国内最小クラスの野鳥だ。双眼鏡の視野に入った瞬間、「スズメよりも明らかに一回り小さい」と感じた場合、それはシジュウカラではなくヒガラである可能性が極めて高い。