メール添付ファイルの容量は何Mbまで?許容上限と2026年マナー
メール添付ファイルの容量は何Mbまで?許容上限と2026年マナーとはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
大容量ファイルを扱う際、長年「常識」と信じられてきた対症療法が、現在では逆効果を生むケースが増加しています。特に注意すべき2つの盲点を取り上げます。
盲点1:Officeや画像・動画は「ZIP化してもほとんど縮まない」
「重たいファイルは右クリックでファイル圧縮zip作成をすれば軽くなる」と思い込んでいる方は少なくありません。しかし、現代のデジタルファイルにおいてZIP圧縮が劇的な効果を発揮するのは、プレーンテキストや一部のプログラムコード、旧世代のビットマップ画像などに限られます。
日常的に扱われるJPEGやPNGなどの画像、MP4動画、そして現代のOfficeファイル(.xlsx、.docx、.pptx)は、その内部フォーマット自体がすでに高度に圧縮されています。実際に10MBの写真やPowerPoint資料をZIP圧縮しても、9.8MB程度にしかならず、メール送信における容量問題の根本的な解決にはなり得ません。
盲点2:脱PPAPによる「添付ZIPメールの即時自動破棄」
容量対策としてだけでなく、セキュリティ対策として長年使われてきた「パスワード付きZIPファイルとパスワードの別送(通称:PPAP)」は、完全に過去の悪習となりました。政府機関や大手ITベンダーが相次いで廃止を宣言したことを受け、多くの企業では「パスワード付き暗号化ZIPが添付されたメールを受信した瞬間に自動隔離・強制削除する」セキュリティフィルターを導入しています。
マルウェアがZIP暗号化を悪用してスキャンをすり抜ける手口への防御策ですが、これを知らずに「念のためパスワードをかけてZIPで送りました」と対応すると、相手の担当者の目に触れることすらなく電子の海へと消滅します。圧縮添付という手段自体が、ビジネスリスクを高める要因となっているのが現状です。