毎日あげると枯れる?芝生の水やり失敗理由と青々育てるプロの散水術
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日本国内で普及している芝生は、大きく分けて日本の気候に適した「暖地型芝(高麗芝、野芝など)」と、冷涼な気候を好む「寒地型芝(西洋芝:ベントグラス、ブルーグラスなど)」に大別されます。この草種ごとの特性を無視した一律の水やりは、失敗の元凶となります。
庭手入れ専門造園業者などの最新マニュアルでも示されている通り、芝生の生育サイクルに合わせた「時期」「時間」「水分量」のコントロールが欠かせません。日本で最もポピュラーな高麗芝の水やり時期は、春の芽吹きとともに本格化します。
春(3〜5月)は休眠から目覚める重要期ですが、降雨の後に土壌内部を確認し、根のある深さまで湿っていれば追加の散水は不要です。散水頻度は3〜4日に1回程度が目安となります。梅雨明け以降の夏の芝生水やりでは、生育が爆発的に旺盛になるため、晴天が続く日は毎朝1回のたっぷりとした散水が原則となります。秋(9〜11月)は気温の低下とともに散水頻度を週1〜2回へ落とし、冬の芝生水やりにおいては完全休眠に入るため、基本的に散水は不要です(※極端な乾燥が2週間以上続く場合のみ、暖かい日の午前中にごく軽く撒く程度にとどめます)。
これに対し、北海道や寒冷地、あるいは年間を通じて緑を保つために導入される西洋芝の散水管理は、夏場に最大の危機を迎えます。西洋芝は25℃を超える高温に極めて弱いため、夏の過湿は即座に根腐れと立ち枯れを招きます。日中の地温を下げるためのシリンジング(ごく短時間の葉面散水)など、極めて高度な水分コントロールが要求されるのです。