共益費と管理費の違いとは?法律上の真相と損しない物件選びの全知識
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部屋探しをしていると、「家賃8万円・共益費0円(込み)」の部屋と、「家賃7万2,000円・共益費8,000円(別出し)」という、毎月の支払総額がまったく同一の物件に遭遇します。読者の多くが悩む家賃共益費込みどっちが得かという命題ですが、結論から言えば、契約条件が同じであれば「共益費別出し」のほうが圧倒的に得になります。
最大の理由は、契約時の賃貸契約初期費用詳細まとめに直結する算出ルールにあります。賃貸借契約における敷金礼金管理費計算では、特約に明記されていない限り、敷金1ヶ月分・礼金1ヶ月分の計算根拠となるのは「賃料(基本家賃)」です。毎月の支払額が同じ8万円でも、次のような金額差が生じます。
「家賃8万円(共益費込)」の場合、敷金1ヶ月(8万円)+礼金1ヶ月(8万円)で合計16万円がかかります。一方で「家賃7万2,000円+共益費8,000円」の場合、敷金1ヶ月(7万2,000円)+礼金1ヶ月(7万2,000円)となり、合計14万4,000円で済みます。初期費用だけで1万6,000円の節約になる計算です。
さらに見逃せないのが不動産会社に支払う仲介手数料です。宅地建物取引業法第46条に基づく建設省告示により、仲介手数料管理費含まれるかという点については明確に「含まれない(賃料のみが対象)」と定められています。つまり、家賃ベースが低い「共益費別出し物件」のほうが、仲介手数料の上限額も自動的に低く抑えられます。2年ごとの更新料も基本賃料をベースにすることが通例であるため、長期入居するほど別出し物件の金銭的メリットは膨らみます。
それにもかかわらず、なぜオーナー側がわざわざ家賃と共益費を切り離して提示するのかといえば、大手ポータルサイトの検索ロジックが深く関わっています。「家賃7万円以下」などの上限条件で部屋を絞り込む際、ポータルサイトの初期設定では管理費を含まない「賃料本体」でフィルタリングされる仕様が多いためです。家賃を意図的に下げて管理費を上乗せすることで、検索結果の上位に引っ掛けやすくするという貸主側のマーケティング戦術が存在しています。