シーバー病で身長は伸びるのか?噂の真相と成長痛との違いを徹底解明
シーバー病で身長は伸びるのか?噂の真相と成長痛との違いを徹底解明について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
日常会話の中で混同されやすいのが、「一次的な成長痛」と「シーバー病(踵骨骨端症・踵骨骨端炎)」の境界線です。この2つを同じものとして扱い、「寝れば治る」と放置することが、症状の重篤化を招く最大の要因となっています。
いわゆる典型的な成長痛は、幼児期から小学校低学年に多く見られる特発性の現象です。医学的な炎症所見やレントゲン上の異常は一切なく、夕方から夜間、あるいは就寝中に「足がだるい、痛い」と訴えるものの、翌朝起きると何事もなかったかのように元気に走り回れるのが特徴です。精神的な緊張や疲労が関与しているとされ、特別な医学的治療を要しないケースが大半を占めます。
対照的に、シーバー病は骨端部への力学的過負荷によって生じる明らかなスポーツ障害(オーバーユース症候群)です。以下のような特徴的な症状が現れます。
- 荷重時痛:走る、ジャンプする、着地するなどの動作時に強い衝撃痛が走る。
- 骨の圧痛(スクイーズテスト陽性):かかとの後方や両側面を指で挟むように圧迫すると、飛び上がるような激痛が走る。
- 歩行異常(跛行):かかとに体重をかけるのを避け、つま先立ちや足の外側で歩くようになる。
- 運動後の痛みの残存:安静時や翌朝になっても痛みが引ききらず、歩行開始時に痛む。
かかとの骨端核が癒合(大人の骨として完成)する14〜15歳頃までは脆弱性が続くため、単なる成長痛と侮って患部を酷使し続けると、骨端核の壊死や分離、骨の変形を招き、長期のリハビリを余儀なくされるリスクがあります。