丸の内サディスティックのコード進行解剖!人々を魅了するお洒落の正体
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ポップス史において、この進行の源流をたどると必ず行き当たるのが、1980年にグローヴァー・ワシントン・ジュニア(歌唱:ビル・ウィザース)が発表した大ヒット曲『Just The Two Of Us(クリスタルの恋人たち)』です。今日では両者が同義として扱われる場面も少なくありませんが、厳密な和声進行と曲構造の扱いには明確な差異が存在します。
一般的な『Just The Two Of Us進行』では、4番目のコードにツーファイブ(IIm7 - V7)を経由させたり、代理コードを挟んでスムーズに循環させたりするジャズ・フュージョンの洗練された技法が用いられます。対して『丸の内サディスティック』は、よりストレートにI7を配置することで、ロックやファンク特有の骨太な推進力を獲得しています。
音楽プロデューサー陣の証言や分析記事でも指摘されている通り、2010年代後半から2020年代にかけてJ-POPのヒットチャートを席巻した楽曲群には、この進行のバリエーションが数多く見られます。ずっと真夜中でいいのに。の『秒針を噛む』や、あいみょんの『愛を伝えたいだとか』など、ジャンルの垣根を越えて採用される背景には、日本人が好む「哀愁のメロディ(短調)」と「現代的なグルーヴ(長調の解放感)」を同時に鳴らせるという無類の利便性があります。