抗菌薬と抗生物質の違いとは?風邪に効かない理由と耐性菌の真実
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抗菌薬を服用し始めてから数日後、急にお腹が緩くなったり水様便が出たりして驚いた経験を持つ人は少なくありません。抗生物質内服による下痢の発生率は約10〜30%に達するとされ、極めて高頻度に見られる副作用の一つです。
下痢が起きる原因は、抗菌薬の「無差別攻撃」にあります。抗菌薬は悪さをしている病原菌だけを選別して倒すわけではなく、私たちの腸内に棲む約100兆個もの有益な腸内細菌(善玉菌)まで一緒に退治してしまいます。その結果、腸内フローラのバランスが劇的に崩れ、水分吸収がうまくいかなくなって下痢を引き起こすのです。
医療機関では、この副作用を予防・緩和するために、抗菌薬の影響を受けにくい耐性乳酸菌製剤(ビオフェルミンRなど)が同時に処方されるケースが一般的です。下痢が出たからといって自分の判断で勝手に服用を止めてしまうと、本来退治すべき病原菌が生き残り、重症化や耐性化を招きます。耐えがたい激しい腹痛や血便を伴う場合を除き、まずは処方医やかかりつけ薬剤師に相談することが鉄則です。