まるで宇宙人?エイの赤ちゃんが笑顔に見える理由と足の正体を徹底解剖
まるで宇宙人?エイの赤ちゃんが笑顔に見える理由と足の正体を徹底解剖とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
水槽越しに見るエイの幼体が「にっこり笑う宇宙人の顔」に見える現象は、人間の脳が3つの点や特定の配置を無意識に顔として認識してしまう「パレイドリア現象」によるものです。しかし、実際の解剖学的構造を確認すると、人間の顔のパーツとは全く異なる役割を持っています。
多くの人が「つぶらな瞳」だと勘違いしている上部の2つの穴は、視覚器官ではなく「鼻孔(びこう:においを感じる鼻の穴)」です。そして、そのすぐ下で優しく微笑んでいるようにカーブを描いているスリットこそが、本物の「口」にあたります。さらに口の下に並んでいる左右5対の筋は、呼吸を行うための「鰓孔(えらあな)」です。
では、本物の目はどこにあるのでしょうか。エイの目は、白く滑らかなお腹側ではなく、砂地と同化するように保護色となっている背中側に付いています。海底に潜んで獲物を待ち伏せたり、上空を泳ぐ天敵を警戒したりするため、目は頭頂部近くに飛び出るように配置されているのです。普段見ている「お腹側の顔」は、呼吸と摂餌、嗅覚に特化した底生魚ならではの機能美が、偶然にも愛らしい表情を作り出しているに過ぎません。