ステップママの過酷な現実「愛せない」限界を救う家族の処方箋

ステップママの過酷な現実「愛せない」限界を救う家族の処方箋にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

子連れ再婚にあたり、法的な親子関係をどう整理するかは将来の生活設計を大きく左右します。ここで多くの人が混同しやすいのが「普通養子縁組」と「特別養子縁組手続き」の法的な差異です。

一般的にステップファミリーで選択されるのは「普通養子縁組」です。市区町村役場に届出を提出することで、継親と継子の間に法律上の親子関係が発生し、扶養義務や相続権が生じます。この場合、子どもと実親(別居親)との法的な親子関係も存続するため、実親からの養育費受け取りや実親の遺産相続権は維持されます。

一方、「特別養子縁組手続き」は、原則として実親との法的な親子関係を完全に断ち切る極めて厳格な制度です。家庭裁判所の審判が必要となり、実親による監護が著しく困難または不適当であるなど、子どもの利益のために特に必要がある場合に限られます。連れ子再婚において、実親が生きており面会交流や養育費の支払いが行われている状況では、特別養子縁組の申し立てが認容されるハードルは極めて高いのが実情です。

法的な親子関係を結ぶことは、万が一の再離婚時にも養育費支払義務や相続権といった重い法的責任が継続することを意味します。「家族になった証」として安易に養子縁組届を提出するのではなく、心理的な信頼関係が醸成されるまではあえて同居人としての事実婚や非養子の状態を維持するなど、慎重な実務判断が求められます。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest